合理と情理、あわせて道理
組織でしごとをするというコトは、
ビジネスマン冥利につきるコトのひとつだとおもう。
誤解を恐れずにいうと、いち個人が自分のことやお金のことだけを考えて、
ビジネスで食べていくのはきっとそれほど難しくない。
なぜ組織で働くのか、しごとをするのか。
その問に対する納得解は非常にシンプルで、
「ひとりではできないことを成し遂げるため、ひとりではつくれない価値をつくるため」
その点に尽きるのではないかとおもう。
そう考えると、組織の目的やゴールが明確でありさえすれば、
あとは各人がその目的やゴールに対して当事者意識を持ち、自身のMissionを遂行していくこと。
・・・によってビジネスとしての成果は必ず生まれるはずだが、現実はなかなかそううまくはいかないもの。
成果の創出にあたって何が障壁になるのか、
色々な要素はあれど、やはり「人」という要素が多分をしめるのではないか。
ということを最近よく考えるようになりました。
組織を構成するのは当然ながら「人」であり、
基本的にはその組織の目的やゴールに共感してジョインしている「人」。
つまり前提として共通の目的意識を持っているということに違いはないけど、
どんな人も意思と感情を持ったいきものであるということを忘れると、
スムーズに、そしてシンプルにゴールに向かっていくことが難しくなるな、と。
上司であろうがメンバーであろうが、
ビジネスにおけるコミュニケーションというのは、そのビジネスを成功させるためになされるもの。
例えば何かのシーンで上司との間で、あるいはメンバーとの間で激しく衝突するシーンがあっても、
それが「そのビジネスを成功させるため」という認識がお互いにあれば健全だけど、
どちらかだけでも欠けていると、これはもう感情論の口論になっていて、
顧客志向や組織の目的・ゴールとはどんどん乖離してしまう。
ぼくは今まではどちらかというとかなりドライに、
「どうしたらこの事業、この組織が成功するか」という視点でメンバーとのコミュニケーションをしていて、そこに感情論が入ってきそうになったときにはシャットアウトをしまっていた部分が多くありました。
何かを強くいうことがあっても、それは特定の相手が嫌いなわけではないし、
誤解を恐れずにいうと好きなわけでもなく、
あくまで同じ目的・ゴールに向かう仲間として伝えている。
それ以上でも以下でもなかったな、と。
しかし人には感情があり、理屈だけでは決して動かないということ。
コミュニケーションが感情論になりそうになったら一度立ち止まって、
「このメンバー(上司)、あるいは自分自身がこういう感情を持つのはなぜなんだろう」を考えるようにしました。
そしてその自分なりの解をも相手にぶつけてみること。
それによって少しずつですが対人に対する課題感が解決されつつあります。
合理と情理、あわせて道理・・・とはよくいったものだなとあらためておもいました。
これまた誤解を恐れずにいうと(今日3回目)、
組織ってめんどくさいものだなぁと思いつつも(笑)、
そんな組織づくりが大好きだし、組織でしごとをすることの意義を日々感じています。
組織というのは顧客への価値=成果を最大化させるための手段でしかないけど、
どうせやるのであれば、ひとりではできないコト・ひとりではつくれない価値に、
全員が徹底的にこだわってやりきる強い組織をつくっていきたいとおもいます。
もう3月ですネ。
れっつ下克上。